ThreadsとMastodonを連携
WEB動向考察
2024年5月16日
少し前のことですが、日本時間2024年3月22日にThreadsがFediverse(フェディバース)と連携できるようになりました。これによりThreadsのユーザーは、Mastodonを含むさまざまなフェディバースプラットフォームとの間で自由にコンテンツを共有できるようになりました。この記事では、実際にMastodonでThreadsの投稿を表示させてみて、どのような機能が現状利用できるか確認し、今後どのように展開していくのかを考察します。
目次
Mastodonでのフォローでつまずいた
まずはじめに、ThreadsでFediverseを有効にする方法は他のブログで紹介されていますので、ここでは割愛します(「Threads Fediverse」で検索してみてください)。
Mastodonはオープンソースのプラットフォームで、世界中に多数のMastodonインスタンスが存在します。私は以前から日本向けのmstdn.jpを利用していました。最初につまずいたのは、mstdn.jpでThreadsのアカウントを検索しても一切ヒットしなかったことです。Fediverseを有効にしたばかりだったので、数日間待ってから再検索しましたが、結果は同じでした。
その後、Mastodonの主要なサーバーであるmastodon.socialで試してみると、すぐにアカウントが見つかりました。なぜこの違いがあるのかは明確ではありませんが、MastodonでThreadsをフォローする際は、まずmastodon.socialの使用をお勧めします。さらに、他のインスタンスでも試す際には、それぞれのインスタンスがどのようにデータを同期しているかを理解することが役立つかもしれません。
mastodon.socialでのフォローが完了したので次は、なにが反映されるのかチェックしていきます。
Threads、Mastodon連携で反映される機能
MastodonでThreadsをフォロー後、試しに新しい投稿をThreadsで行ってみました。しかし、投稿後すぐにMastodonで確認しても表示されず、約5分後にやっとタイムライン上に現れました。この遅延は、フェディバース間のデータ同期における時間差が原因かもしれません。
次にMastodon側でThreadsの投稿に対して『いいね』のボタンをクリック。下の画像の赤枠の星マークです。
『いいね』の通知は即座に私のiPhoneに届きました。
次にThreadsのアプリでどのように表示されるか確認すると、ハートアイコン横に通常だと数字が入るんですが、なんの反応もありません。
ただ、通知は届いているのでどこにその結果が反映されているか調べてみると、Threadsの画面最下部のナビゲーションのハートマークをタップした先のページにありました。
この画面をみると誰が『いいね』をタップしたのか不明です。
あと、Mastodon側でThreadsの投稿に対してリポストやコメントしましたがThreads側ではなにも表示されません。
まとめ
ThreadsとMastodonの連携は、ソーシャルメディアの未来にとって大きな一歩だと感じます。まだベータ版であり、完全ではないものの、Metaが中央集権から分散型のプラットフォームへと移行を図ることの重要性を示しています。長年、ソーシャルメディアの世界は大手企業によって支配されてきましたが、Fediverseとの連携により、よりオープンで透明性の高いネットワークが期待されます。
今後、Threadsだけでなく、他のプラットフォームもこの分散化の流れに加わることで、インターネットは更に豊かで多様なものになっていくはずです。