クラウド初心者必見!Cloudwaysを実際に使って感じたメリット・デメリットとは?
レビュー
2024年10月2日

クラウドホスティングのサービスは数多くありますが、その中でもCloudwaysは一風変わった存在です。私が実際に使ってみて感じたことをもとに、良い点・使いにくかった点、そしてどのようなユーザーに向いているのかを紹介します。クラウドサービスを使ってWordPressサイトを構築したい方にとって、Cloudwaysがどういった選択肢になりうるのか説明します。
目次
Cloudwaysとは?

概要と特徴
Cloudwaysは、AWSやGoogle Cloud、DigitalOcean、Vultr、Linodeといった主要クラウドプロバイダのサーバーを、簡単に管理・運用できるマネージドホスティングサービスです。例えば、WordPressサイトの構築も数クリックでセットアップできるため、技術的な知識が少ない方でも手軽にクラウド環境を利用できます。
なぜCloudwaysを使おうと思ったか
今回は、テスト的な意味で、手軽に構築できると評判のCloudwaysを試してみることにしました。特にAWSやGoogle Cloudなどのサービスと連携している点に注目し、実際にどれほど便利かを確かめてみました。
Cloudwaysを使ってみて感じたこと
初期セットアップと操作性
Cloudwaysの魅力の一つは、サーバーやWordPressサイトのセットアップがとても簡単なことです。AWSやGoogle Cloudのような本格的なクラウドサービスと比べ、GUIでの直感的な操作が可能で、面倒な設定が省けます。実際にサーバーの立ち上げやWordPressのインストールは、非常にスムーズでした。
ただし、Cloudwaysは英語のサービスなので、英語が苦手な人は少し構えてしまうかもしれませんが、ブラウザの翻訳機能を使えば、マニュアルやドキュメントがなくても、新規でWordPressのサイトを立ち上げることは簡単です。

細かいカスタマイズは難しい
しかし、使ってみると気づくこともありました。Cloudwaysはあくまで簡単なセットアップを目指しているため、細かいチューニングやカスタマイズが難しいという点です。例えば、AWSのRDS(データベース)やS3(ストレージ)を使いたいと思っても、CloudwaysではEC2のサーバー領域内で完結する設定しかできません。
サーバーの構成にこだわりたい人にとっては、逆に自由度が制限されていると感じます。細かなリソースのチューニングや最適化を行いたい場合、直接AWSのコンソールで設定したほうが効率的だと思います。
Cloudwaysが向いているユーザー
このような点から、Cloudwaysは「クラウド(AWSやGoogle Cloud)コンソールの操作が難しいけれど、AWSやGoogle Cloudを使ってみたい」というユーザーに向いています。クラウドの持つ柔軟性やスケーラビリティを活かしながら、設定の複雑さを軽減できるため、サーバー管理の経験が浅い方には非常に使いやすいです。
Cloudwaysの良い点と使いづらい点
良い点
- サーバーのイメージ移行が簡単 Cloudwaysで作成したサーバーのイメージを、他のクラウドプロバイダに移行するのが比較的容易です。移行したいプロバイダを選択し、Cloudwaysの管理画面から簡単にサーバーをクローンできます。
- メモリの増設がワンクリックで可能 クラウドサーバーのメリットの一つであるスケーラビリティを活かし、メモリの増設などリソースのアップグレードがワンクリックで行えます。これにより、トラフィック増加時にも迅速に対応できました。
使いづらい点
- 細かな設定の制限 RDSやS3などのAWSの各種サービスを使ったカスタム設定ができないため、クラウドの柔軟性を十分に活かしきれないと感じました。特に高度な設定が必要な場合は、Cloudwaysを経由せず、直接クラウドプロバイダのコンソールを使ったほうが良いです。
- サーバーの一括管理には向いていない 複数のサーバーを細かく管理・運用する場合、個別設定が必要になるため、設定内容に統一性を持たせるのが少し面倒だと感じました。
まとめ
結論として、Cloudwaysは「クラウドホスティングの導入ハードルを下げてくれるサービス」です。サーバーのセットアップやメモリ増設などの運用が簡単で、技術的な知識が少ないユーザーや、クラウドの操作に慣れていない方には非常に使いやすいです。
ただし、細かいチューニングが必要な場合や、クラウドサービスを最大限活用したい場合は、直接クラウドプロバイダのコンソールで作業したほうが効率的でしょう。使い方によって向き・不向きがあるため、自分のニーズに合わせて選択することが大切です。