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DVD納品の備忘録

映像・動画

2017年3月7日

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今回、映像のDVD納品があり、課題が出てきたので、備忘録をまとめておきます。

1、HDで撮影したデータをDVD化する場合の劣化問題

そもそもDVDへのオーサリング段階で解像度が720×480になってしまうので、解像度の問題はどうしようもないですね。MPEG-2規格でDVD作成時の仕様にも、

「映像ビットレートは最大約9.8Mbpsで同時に再生する音声のビットレートや字幕データを含めて10.08Mbpsを超えてはならない。また、マルチアングル使用時は映像ストリームの上限は8Mbpsになる」

となっており、映像の最大ビットレートを最大限上げても、音声などを加味すると、普通のDVD同様、7Mbpsが妥当で、DVDの場合、再生の互換性を考えると、DVD-video規格に沿って作る以外はないのは周知の事実ですが、世の中的にはHDや4Kの映像に見慣れて居ますので、そういう印象でDVD化できると思っている感もありますね。。

2、AVCHDという規格外の仕様DVD

ちなみに、発注元の方で、弊社からの確認用のMPEG-2(高速ビットレート/HD解像度)のデータを元にDVDを作成したらしく、そのDVDと今回弊社が納品した720×480の標準的なDVDと比べて、弊社DVDの方が画質が良くなかったということで相談が来ました。

おそらく、DVDに無理やりハイビジョンの映像を焼き込むAVCHDの仕様で作成したと思われます。

今回の案件としては、数千枚もプレスするようなビデオということと、不特定多数の方が、再生機種も限定できないことから、弊社としては、標準的(世界標準)なDVD-video規格での納品を行いました。

そもそもAVCHDの仕様はメーカー独自の仕様で再生の互換性は担保されていません。。自宅のプレイヤーなどで、AVCHDの仕様でDVDに出来たり見れたりすればいいのであれば問題はないですが、、。

まとめ、、

最終的にクライアントの要望としては、どういう状態で見せるのかに寄って、DVD仕様は使い分ければいいとは思っていますが、その判断も難しい状況であれば、無難にDVD-videoで作成しておけばDVDプレイヤーで見れないということはないので、オススメ。ただ、現在のDVD(ブルーレイも含む)は仕様が乱立してますから、難しい問題でもあります。。

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